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日本では年間どれくらいの火災が起きているの?

横浜市旭区にある弊社アクシアエースの事務所の隣には消防署があります。
仕事をしていると時々けたたましいサイレンを鳴らして消防車が出動していきます。
災害救助のプロ、消防士、かっこいいですよね。

さて、私も日々火災保険のご案内をしているわけですが、日本ではいったいどれくらいの件数の火災が起きているのでしょうか?
今回は火災について書いていきたいと思います。

毎年2月に総務省消防庁から「消防白書」というデータが出されます。
火災件数についてそちらからの引用しました。

下記のグラフをご覧ください。
令和6年版消防白書によると令和5年中で火災件数は38,672件です。
普段生活していてめったに火事にはでくわしませんが、日本全体では結構な件数の火災が起きているのですね。
また、火災による死者数は1,503人となっています。
自動車事故での死者数が令和6年度で2,663人なので火災事故も侮れません。

そして出火件数も死者数も令和2年を底にまた徐々に増えてきているのが嫌ですね。
火災保険は経済的損失を補填する効果はありますがやはり火事は起こさないことが一番です。

ではその火事はどういった原因で起きているのでしょうか。
これも消防白書にデータがあったので引用させていただきます。

令和5年中の出火原因別の出火件数をみると一番多い原因は「たばこ」です。
2018年の受動喫煙防止法の施行以降公共の場所ではたばこを吸うスペースもめっきり減ってきたため愛煙家の方は自宅ぐらいではのびのび吸いたいかもしれません。
ただ、その際は寝たばこなど絶対に気を付けてほしいですね。
2位の「たき火」、3位の「コンロ」も十分気を付けたいところです。
近くに燃え移る可能性があるものを置かないことがポイントです。

そして気持ち悪いのが4位に「放火」、7位に「放火の疑い」が入っていることです。
この2つを合計するとなんと「たばこ」の件数を超え1位になってしまうのです。
これを防ぐのは難しいですね。
放火の理由はいくつかありますが、怨恨・復讐のため、承認欲求、放火癖、保険金目的などらしいです。
対策としては「普段から恨みを買わないようにする(?)」ことや「防犯カメラ、センサーライトを設置する」
「建物の周りにゴミなど燃えやすいものを置かない」などでしょうか。
保険金目的はほぼ見破られるみたいです。

ちなみに放火は非常に罪が重く、現住建造物等放火罪の最高刑は死刑です。

最近増えてきているのが5位「電気機器」、8位「電灯電話等の配線」、9位「配線器具」、12位「電気装置」など電気関係です。
この中でも多い原因がコンセントやプラグなどにほこりがたまり、湿気を吸ってショートする「トラッキング現象」や
電化製品や配線の劣化によるショートなどです。
ほこりをためず、配線電気関係の劣化には気を配りたいところです。

さて、原因はさまざまですがまずは何においても起こさないこと、予防が一番です。
しかしそれでも起きてしまうこともあります。
そこでリスクの低減として消火器等を事前に備えておき、被害の拡大を抑える必要があります。
そしてそれでもどうしようもなければ最後にリスクの転嫁として火災保険が出てきます。
よく柱1本残っていたら火災保険は全額出ないなんて都市伝説を聞いたりしますがそれは完全な嘘ですので勘違いしないようにしてくださいね。

年間約3万8千件も起きている火災ですが、火災保険の加入率は内閣府の調査では82%となっております。
今まで火事にあったことないから今後も大丈夫という保証はありません。
予防、備え、保険と起きる前に考えておくことが大切ですね。

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